はじめに
長年愛用してきたスプリングマットレスも、いつかは寿命を迎えたり、ライフスタイルの変化によって買い替えが必要になる時が来ます。しかし、スプリングマットレスは他の家具とは異なり、その構造上、安易に処分することができません。
この記事では、スプリングマットレスを安全かつ適切に処分するための方法を詳しく解説します。正しい処分方法を知ることは、スムーズな片付けだけでなく、後述する環境への配慮にも繋がります。
スプリングマットレスを適切に処分する重要性
長年愛用してきたスプリングマットレスも、いつかは寿命を迎えたり、ライフスタイルの変化によって買い替えが必要になる時が来ます。しかし、スプリングマットレスは他の家具とは異なり、その構造上、安易に処分することができません。
この記事では、スプリングマットレスを安全かつ適切に処分するための方法を詳しく解説します。正しい処分方法を知ることは、スムーズな片付けだけでなく、後述する環境への配慮にも繋がります。
環境への影響と法律の遵守
スプリングマットレスには、金属やウレタンなど様々な素材が使われており、不適切な処分は土壌汚染や資源の無駄遣いといった環境問題を引き起こす可能性があります。また、多くの自治体ではスプリングマットレスの処分方法が定められており、法律や条例を遵守する必要があります。無許可での廃棄は法律違反となる場合もあるため、正しい知識を持って処分を行うことが大切です。
スプリングマットレスの処分方法一覧

地域ごとのルールと処分料金の目安について。
粗大ごみとして処分
地域ごとのルール
スプリングマットレスを粗大ごみとして処分する場合、お住まいの自治体によってルールが大きく異なります。まず最初に確認すべきは、自治体のウェブサイトや広報誌などで公開されている粗大ごみの定義や処分方法に関する情報です。
多くの自治体では、スプリングマットレスは事前に申し込みが必要な粗大ごみに分類されます。申し込み方法は、電話、インターネット、FAXなど自治体によって異なります。申し込みの際には、マットレスの種類やサイズを伝える必要がある場合もあります。
また、収集日や収集場所も自治体によって指定されています。自宅前まで収集に来てくれる場合もあれば、指定された集積所まで自分で持ち込む必要がある場合もあります。
注意点として、解体や分解が必要な場合や、回収できない特定の種類のマットレスがある自治体も存在します。例えば、スプリングが露出しているものや、著しく汚損しているものは回収不可となることがあります。必ず自治体のルールを確認し、不明な点があれば問い合わせましょう。
処分料金の目安
粗大ごみとしてスプリングマットレスを処分する際の料金は、自治体によって大きく異なります。数百円程度で処分できる地域もあれば、数千円程度の費用がかかる地域もあります。
一般的には、事前にコンビニエンスストアや郵便局などで「粗大ごみ処理券(シール)」を購入し、マットレスに貼り付けて指定された場所に置くという流れになります。処理券の料金は、マットレスのサイズや種類によって異なる場合があります。
自治体のウェブサイトには、品目ごとの処理料金が掲載されていることが多いので、事前に確認しておくと安心です。もし料金表が見当たらない場合は、自治体の粗大ごみ受付窓口に電話で問い合わせるのが確実です。
覚えておきたいこととして、一度購入した粗大ごみ処理券は基本的に払い戻しができないため、処分するマットレスの料金を正確に確認してから購入するようにしましょう。
業者による回収

処分業者の選び方
スプリングマットレスの処分を専門の業者に依頼する場合、信頼できる業者を選ぶことが非常に重要です。悪質な業者に依頼してしまうと、高額な料金を請求されたり、不法投棄などのトラブルに巻き込まれる可能性があります。以下のポイントを参考に、慎重に業者を選びましょう。
-
許可の有無を確認する: 不用品回収を行う業者は、一般廃棄物収集運搬業許可(家庭ごみの回収)または産業廃棄物収集運搬業許可(事業ごみの回収)のいずれかの許可を持っている必要があります。家庭のマットレスを処分する場合は、原則として一般廃棄物収集運搬業許可が必要です。業者のウェブサイトや問い合わせで、必ず許可番号を確認しましょう。自治体のホームページでも許可業者の一覧が公開されている場合があります。
-
見積もりを複数取る: 複数の業者から見積もりを取り、料金やサービス内容を比較検討しましょう。電話やインターネットで見積もりを依頼できますが、可能であれば実際に自宅に来てもらって見積もりを取るのがおすすめです。見積もりは無料で行ってくれる業者がほとんどです。
-
口コミや評判を参考にする: インターネット上の口コミサイトや業者のホームページに掲載されているお客様の声などを参考に、業者の評判を確認しましょう。ただし、口コミはあくまで個人の感想であり、全てを鵜呑みにするのは危険です。複数の情報を総合的に判断することが大切です。
-
損害賠償責任保険の加入状況を確認する: 作業中に家屋や家財を傷つけてしまう可能性も考慮し、損害賠償責任保険に加入している業者を選びましょう。万が一の事態が発生した場合でも、きちんと対応してもらえる安心感があります。
-
不用品回収以外のサービスも確認する: 業者によっては、不用品回収だけでなく、ハウスクリーニングや遺品整理などのサービスも提供している場合があります。もし他の不用品もまとめて処分したい場合は、これらのサービスも検討してみると効率的です。
費用と手間を抑えるポイント
業者に回収を依頼する場合、粗大ごみとして処分するよりも費用がかかる傾向にありますが、工夫次第で費用を抑え、手間を軽減することが可能です。
-
複数の業者から相見積もりを取る: 前述の通り、複数の業者から見積もりを取り、料金を比較検討することで、相場を把握し、より安価な業者を見つけることができます。
-
繁忙期を避ける: 引越しシーズン(3~4月)や年末年始などは、不用品回収業者の繁忙期となり、料金が高くなる傾向があります。時間に余裕があれば、これらの時期を避けて依頼することで、費用を抑えられる可能性があります。
-
他の不用品とまとめて依頼する: スプリングマットレス以外にも処分したい不用品がある場合は、まとめて業者に依頼することで、個別に依頼するよりも割安になる場合があります。
-
自力で運び出せる場合はその旨を伝える: 玄関先までマットレスを自分で運び出せる場合は、その旨を業者に伝えることで、搬出作業費を抑えられる場合があります。ただし、無理のない範囲で行いましょう。
-
割引キャンペーンなどを活用する: 業者によっては、期間限定の割引キャンペーンやインターネット割引などを実施している場合があります。業者のホームページや広告などをチェックしてみましょう。
業者に依頼する場合は、料金だけでなく、サービスの質や信頼性も考慮して、最適な業者を選ぶようにしましょう。
買取・リサイクル

スプリング付きマットレスの再利用方法
まだ使用可能な状態のスプリング付きマットレスであれば、廃棄する前に再利用を検討してみましょう。廃棄費用を抑えられるだけでなく、資源の有効活用にも繋がります。具体的な再利用方法は以下の通りです。
-
売却:
-
リサイクルショップ: まだ十分に使える状態であれば、リサイクルショップに持ち込んで買い取ってもらえる可能性があります。特に、有名メーカーの比較的新しいマットレスは、需要がある場合があります。
-
フリマアプリやネットオークション: 個人間で売買できるプラットフォームを利用するのも一つの手です。状態を正直に伝え、写真も複数枚掲載することで、買い手が見つかりやすくなります。
-
地域掲示板: 近隣住民向けの情報交換掲示板などで、譲渡先を探すのも良いでしょう。無料で引き取ってくれる人を探すことも可能です。
-
-
寄付:
-
NPO法人や慈善団体: 一部のNPO法人や慈善団体では、中古の家具やマットレスの寄付を受け付けています。必要としている人に再利用してもらうことができます。事前に受け入れ可能かどうか確認が必要です。
-
地域の福祉施設: 地域の福祉施設によっては、マットレスを必要としている場合があります。直接問い合わせてみましょう。
-
-
知人・友人への譲渡: 引っ越しなどでマットレスが必要な知人や友人がいれば、譲渡を検討してみましょう。
再利用する際の注意点:
-
清潔であること: シミや汚れ、臭いがないか確認しましょう。可能な範囲でクリーニングしておくことが望ましいです。
-
破損がないこと: スプリングのへたりや生地の破れなど、使用に支障があるような破損がないか確認しましょう。
-
事前に連絡を取ること: リサイクルショップや寄付先には、事前に連絡して受け入れ可能かどうか、持ち込み方法などを確認しましょう。
買取可能な業者の例
スプリングマットレスの買取を専門に行っている業者も存在します。以下はあくまで一例ですが、参考にしてみてください。
-
中古家具買取専門店: ブランド家具や状態の良い中古家具を専門に買い取っている業者です。有名メーカーのマットレスなどは、高値で買い取ってもらえる可能性があります。
-
不用品買取業者: 家具だけでなく、家電や雑貨など幅広い品目を買い取っている業者です。まとめて不用品を処分したい場合に便利です。
-
マットレス専門のリサイクル業者: まだ使えるマットレスを回収し、クリーニングや修理をして再販している業者です。
-
インターネット買取サービス: オンラインで見積もりから買取まで完結できるサービスです。自宅にいながら手軽に査定を受けられます。
業者選びのポイント:
-
複数の業者に見積もりを依頼する: 買取価格は業者によって異なるため、複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
-
出張査定の有無を確認する: 大きなマットレスを自分で持ち込むのは大変なため、出張査定に対応している業者を選ぶと便利です。
-
買取実績や評判を確認する: 業者のウェブサイトや口コミサイトなどで、買取実績や利用者の評判を確認しましょう。
-
手数料やキャンセル料を確認する: 見積もりや査定が無料かどうか、キャンセルした場合の料金などを事前に確認しておきましょう。
買取・リサイクルは、環境にも優しく、処分費用を抑えられる可能性があるため、積極的に検討してみましょう。ただし、マットレスの状態によっては買取不可となる場合もあるため、事前に確認することが重要です。
自分で分解・廃棄

必要な工具と作業手順
スプリングマットレスを自分で分解して廃棄する方法は、手間と時間がかかりますが、費用を抑えられる可能性があります。ただし、怪我のリスクが伴うため、十分な注意と準備が必要です。自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼することを強く推奨します。
必要な工具:
-
カッターナイフまたはハサミ: マットレスの生地を切り開くために使用します。切れ味の良いものを選びましょう。
-
ペンチまたはニッパー: スプリングをカットしたり、固定しているワイヤーを外したりする際に使用します。
-
金属用ノコギリまたはワイヤーカッター: 太いスプリングや頑丈なワイヤーを切断する必要がある場合に使用します。
-
軍手(厚手): スプリングの端や金属部分で手を怪我するのを防ぎます。
-
保護メガネ: 分解作業中に飛び散る可能性のあるホコリや金属片から目を保護します。
-
マスク: マットレス内部のホコリや繊維を吸い込まないように着用します。
-
作業用手袋: 手の保護と滑り止めになります。
-
大きめのゴミ袋(複数): 分解した素材ごとに分別して入れます。
-
ガムテープや紐: 分解したスプリングなどをまとめるのに使用します。
作業手順:
安全確保を最優先に行い、無理のない範囲で作業を進めてください。
- 作業場所の確保: 広くて安全な場所を選びましょう。換気が良く、周囲に人がいない場所が理想的です。床にシートなどを敷いておくと、後片付けが楽になります。
- マットレスの生地を切り開く: カッターナイフなどで慎重にマットレスの生地を切り開きます。縫い目に沿って切ると比較的楽に開けられます。
- 刃物の扱いに十分注意し、怪我をしないように慎重に作業してください。内部のスプリングを露出させる: 生地を剥がしていくと、内部のスプリングが見えてきます。
-
スプリングの分離
-
結束を外す: スプリング同士がワイヤーやクリップで繋がっている場合、ペンチやニッパーでこれらを外していきます。
-
スプリングの切断: 太いスプリングや外せない場合は、金属用ノコギリやワイヤーカッターで切断します。切断時にスプリングが勢いよく跳ね返る可能性があるため、十分注意してください。保護メガネは必ず着用しましょう。
-
その他の素材の分別: スプリングを取り外したら、内部のウレタンや綿などの素材を分別します。これらは手で引き剥がせる場合が多いですが、必要に応じてカッターナイフなどを使用します。
-
素材ごとに分別して廃棄: 分解した素材(金属、ウレタン、綿など)は、自治体の分別ルールに従って廃棄します。金属部分は資源ごみ、その他の素材は可燃ごみや不燃ごみなど、自治体によって区分が異なりますので、必ず確認してください。スプリングは鋭利な部分があるため、安全に梱包してから廃棄しましょう。
-
注意点と安全対策
-
必ず保護具を着用する: 軍手、保護メガネ、マスクは必ず着用し、怪我や健康被害を防ぎましょう。
-
刃物の扱いに細心の注意を払う: カッターナイフなどは非常に危険です。無理な力を加えたり、焦って作業したりしないようにしましょう。
-
スプリングの反発力に注意する: 切断したスプリングが勢いよく跳ね返る可能性があります。周囲に人がいないことを確認し、顔や体に当たらないように注意してください。
-
無理のない範囲で作業する: 長時間作業は疲労の原因となり、集中力が低下しやすくなります。適度に休憩を取りながら作業しましょう。
-
自治体のルールを確認する: 分解した素材の分別区分は自治体によって異なります。事前に確認し、正しい方法で廃棄しましょう。
-
賃貸物件の場合は事前に確認する: 集合住宅などにお住まいの場合は、分解作業や廃棄に関して管理会社や大家さんの許可が必要な場合があります。
-
環境への配慮: 分解した素材を適切に分別し、不法投棄は絶対に行わないでください。
自分で分解・廃棄は、時間と労力がかかるだけでなく、怪我のリスクも伴います。安全に自信がない場合は、無理せず専門業者に依頼することを強く推奨します。
マットレスの種類別処分方法

マットレスはその構造や素材によって、処分方法や難易度が異なります。ここでは代表的な種類別に、処分方法のポイントを解説します。
(1) コイルマットレス
処分の難易度とポイント:
コイルマットレスは、内部に金属製のスプリングが組み込まれているため、他の種類のマットレスに比べて処分がやや難しいと言えます。
難易度:
-
重量: スプリングの重量があるため、一般的に重く、運び出しに労力がかかります。
-
分解の困難さ: 自分で分解する場合、金属製のスプリングを切断したり、分離したりする作業が必要となり、工具や知識が必要です。
-
自治体のルール: 粗大ごみとして処分する場合、他のマットレスよりも処分費用が高く設定されている自治体もあります。
処分時のポイント:
-
自治体のルール確認: お住まいの自治体の粗大ごみルールを必ず確認し、コイルマットレスの処分方法や料金を確認しましょう。
-
運び出しの準備: 重いため、可能であれば2人以上で運び出すか、業者に依頼することを検討しましょう。
-
分解する場合は安全対策を徹底: 自分で分解する場合は、前述の「自分で分解・廃棄」の項目を参考に、必要な工具を揃え、保護具を着用し、安全に配慮して作業を行いましょう。スプリングの反発力には特に注意が必要です。
-
買取・リサイクルも検討: まだ使用可能な状態であれば、リサイクルショップなどに買取を依頼することも検討しましょう。
(2) スプリングなしのマットレス
他の素材と比較した処分方法:
スプリングなしのマットレスは、ウレタン、低反発ウレタン、ファイバー、ラテックスなどの素材で構成されています。コイルマットレスに比べると、軽量で扱いやすく、処分しやすい傾向があります。
処分方法:
-
粗大ごみ: 多くの自治体で粗大ごみとして処分できます。コイルマットレスよりも処分費用が安く設定されている場合が多いです。
-
可燃ごみ・不燃ごみ: 小さくカットできる素材であれば、自治体のルールに従って可燃ごみや不燃ごみとして処分できる場合があります。ただし、素材の種類や自治体によってルールが異なるため、事前に確認が必要です。
-
不用品回収業者: 手間をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者に依頼するのが便利です。
-
買取・リサイクル: 状態が良ければ、リサイクルショップなどで買い取ってもらえる可能性があります。
他の素材と比較したポイント:
-
ウレタンマットレス: 軽量でカットしやすいですが、自治体によっては可燃ごみとして処分できない場合があります。
-
低反発ウレタンマットレス: ウレタンマットレスと同様の処分方法が一般的です。
-
ファイバーマットレス: 通気性が高く、水洗いできるものもあります。比較的軽量で処分しやすいです。
-
ラテックスマットレス: 天然ゴムが主成分で、耐久性が高いのが特徴です。重量はややありますが、自然素材のため環境負荷が低いと言えます。
(3) ニトリ製や特定ブランドのマットレス
ブランド別の引き取りサービス:
一部の家具メーカーやマットレスブランドでは、自社製品の引き取りサービスを提供している場合があります。特に、ニトリなどの大手家具チェーンでは、新しいマットレスの購入と同時に古いマットレスを引き取るサービスがよく知られています。
ブランド別引き取りサービスの例:
-
ニトリ: 新しい商品(原則として同数量・同容量)の購入時に、有料で引き取りサービスを利用できます。店舗への持ち込みはできません。
-
IKEA: 一部店舗で、不要になったマットレスや寝具のリサイクルキャンペーンを実施していることがあります。
-
その他ブランド: シモンズ、フランスベッドなどの高級マットレスブランドでも、購入時に古いマットレスの引き取りサービスを提供している場合があります。
利用時の注意点:
-
サービスの有無と条件: 引き取りサービスはすべてのブランドで実施されているわけではなく、また、サービス内容や料金、利用条件(購入が必要など)もブランドによって異なります。事前に各ブランドの公式サイトや店舗で確認が必要です。
-
引き取り可能な状態: 引き取りサービスを利用する場合、マットレスが一定の清潔さを保っている必要があるなど、条件が設けられている場合があります。
-
料金: 引き取りサービスは有料となる場合がほとんどです。料金はブランドやマットレスの種類によって異なります。
特定ブランドのマットレスを処分する場合は、まずそのブランドの引き取りサービスがないか確認してみるのがおすすめです。手間を省けるだけでなく、適切な方法で処分してもらえるという安心感があります。
マットレスの状態別対応

マットレスの処分方法を検討する上で、その状態は非常に重要な判断基準となります。まだ使える状態なのか、それとも処分するしかない状態なのかによって、最適な選択肢は大きく変わってきます。ここでは、マットレスの状態別にどのような対応が考えられるのかを詳しく見ていきましょう。
状態が良い場合:買取や寄付の選択肢
比較的最近購入したマットレスや、丁寧に使用してきたため状態が良いマットレスは、廃棄する以外にも有効活用できる道があります。
-
買取:
-
どのようなマットレスが買取対象になりやすいか?
-
有名ブランド品: シモンズ、フランスベッド、テンピュールなどの有名ブランドのマットレスは、中古市場でも人気が高く、買取対象となりやすい傾向があります。
-
比較的新しい製品: 購入から数年以内の新しいマットレスは、状態が良ければ高価買取が期待できます。
-
状態が良いもの: シミや汚れ、へたりが少なく、清潔な状態のマットレスは、査定額が上がりやすいです。
-
-
買取先の例:
-
リサイクルショップ: 家具や家電などを幅広く買い取っている店舗に持ち込むか、出張買取を依頼します。複数の店舗で見積もりを取るのがおすすめです。
-
不用品買取業者: マットレスだけでなく、他の不用品もまとめて処分したい場合に便利です。こちらも複数の業者に見積もりを依頼しましょう。
-
フリマアプリやネットオークション: 個人間で売買するため、自分で価格を設定できますが、出品や梱包、発送の手間がかかります。また、状態を正確に伝え、トラブルを避けるための注意が必要です。
-
-
買取時の注意点:
-
複数の業者に見積もりを依頼する: 買取価格は業者によって大きく異なるため、必ず複数の業者から見積もりを取り、比較検討しましょう。
-
マットレスの状態を正直に伝える: 査定時に正確な状態を伝えることで、後々のトラブルを防ぎます。
-
クリーニングをしておく: 可能な範囲でマットレスをクリーニングしておくことで、査定額が上がる可能性があります。
-
-
-
寄付:
-
どのような団体が寄付を受け付けているか?
-
NPO法人や慈善団体: 生活困窮者を支援する団体や、被災地支援を行う団体などが、中古の家具やマットレスの寄付を受け付けている場合があります。
-
地域の福祉施設: 児童養護施設や高齢者施設など、地域の福祉施設でマットレスを必要としている場合があります。
-
-
寄付の条件:
-
清潔であること: 寄付を受け付ける団体は、衛生面を重視するため、シミや汚れ、臭いのない清潔な状態であることが求められます。
-
破損がないこと: スプリングのへたりや生地の破れなど、使用に支障があるような破損がないことが条件となる場合があります。
-
-
寄付先の探し方:
-
インターネット検索: 「マットレス 寄付」などのキーワードで検索し、寄付を受け付けている団体を探します。
-
地域の社会福祉協議会: 地域の社会福祉協議会に問い合わせて、寄付を受け付けている団体を紹介してもらうのも一つの方法です。
-
-
寄付時の注意点:
-
事前に連絡を取り、受け入れ可能か確認する: 寄付を受け付けている団体でも、保管スペースやニーズの関係で、常にマットレスを受け付けているとは限りません。必ず事前に連絡を取り、受け入れ可能かどうか、また、持ち込み方法などを確認しましょう。
-
運搬手段を確保する: 寄付先まで自分でマットレスを運搬する必要がある場合、運搬手段を確保する必要があります。
-
-
破損している場合:リサイクルか廃棄の判断基準
長年使用してきたマットレスや、明らかな破損が見られるマットレスは、残念ながら買取や寄付は難しい場合があります。その場合、リサイクルできる可能性があるのか、それとも廃棄するしかないのかを判断する必要があります。
-
リサイクルの可能性:
-
どのような状態ならリサイクル可能か?
-
素材ごとに分別できる場合: スプリング、ウレタン、綿などの素材ごとに分解できれば、それぞれの素材をリサイクルできる可能性があります。
-
リサイクルを受け付けている業者がある場合: 専門のリサイクル業者の中には、破損したマットレスでも素材ごとに分別してリサイクルを受け付けている場合があります。
-
-
リサイクル業者の探し方:
-
インターネット検索: 「マットレス リサイクル」などのキーワードで検索し、専門業者を探します。
-
自治体の相談窓口: 自治体の廃棄物に関する相談窓口に問い合わせて、リサイクル可能な業者を紹介してもらうのも一つの方法です。
-
-
リサイクル時の注意点:
-
分別が必要な場合がある: リサイクルに出す前に、自分で分解・分別する必要がある場合があります。
-
費用がかかる場合がある: リサイクルには、運搬費用や処理費用がかかる場合があります。
-
-
-
廃棄:
-
どのような状態なら廃棄せざるを得ないか?
-
著しい汚れや破損がある場合: 広範囲にわたるシミや汚れ、スプリングの飛び出し、生地の大きな破れなど、衛生的に問題がある場合や、再利用が困難な場合は廃棄せざるを得ません。
-
-
廃棄方法の再確認:
-
粗大ごみとして処分: お住まいの自治体のルールに従って、粗大ごみとして処分します。
-
不用品回収業者に依頼: 手間をかけずに処分したい場合は、不用品回収業者に依頼します。
-
自分で分解・廃棄: 時間と労力はかかりますが、費用を抑えたい場合は自分で分解して、素材ごとに分別して廃棄する方法もあります。
-
-
廃棄時の注意点:
-
自治体のルールを遵守する: 不法投棄は絶対にやめましょう。
-
安全な廃棄方法を選ぶ: 自分で分解する場合は、怪我をしないように十分注意しましょう。
-
-
マットレスの状態を正確に把握し、それぞれの状態に適した処分方法を選択することが、スムーズかつ環境に配慮した処分に繋がります。
処分時の費用について

スプリングマットレスの処分を検討する際、気になるのが費用面です。処分方法によって費用は大きく異なり、場合によっては数千円の差が出ることもあります。ここでは、主な処分方法ごとの平均費用と、少しでも費用を抑えるための方法について解説します。
処分方法ごとの平均費用
処分方法 | 平均費用の目安 | 備考 |
粗大ごみとして処分 | 数百円~数千円(自治体、マットレスのサイズによる) | 事前予約、処理券の購入が必要。自分で指定場所まで搬出が必要な場合も。 |
業者による回収 | 3,000円~10,000円程度(業者、マットレスのサイズ、階数などによる) | 自宅まで回収に来てくれるため手間は少ないが、費用は高め。 |
買取 | プラスになる可能性あり | 状態の良いブランド品などは買取価格が付く場合がある。 |
寄付 | 無料(運搬費用は自己負担の場合あり) | 状態の良いマットレスに限る。事前に寄付先に確認が必要。 |
自分で分解・廃棄 | 数百円~(ゴミ袋代など) | 手間と時間はかかるが、費用は最も抑えられる。工具の準備、安全対策が必須。自治体の分別ルールに従う必要あり。 |
販売店の引き取りサービス | 無料~数千円(販売店、購入条件による) | 新しいマットレスの購入が条件となる場合が多い。 |
注意点: 上記の費用はあくまで目安であり、地域や業者、マットレスの状態などによって変動します。必ず事前に見積もりを取るようにしましょう。
費用を抑える方法
スプリングマットレスの処分費用は、ちょっとした工夫で抑えることができます。以下に、具体的な方法をご紹介します。
-
複数の業者から見積もりを取る: 不用品回収業者に依頼する場合は、必ず複数の業者から見積もりを取り、料金を比較検討しましょう。同じ条件でも業者によって料金設定が異なる場合があります。
-
自治体の粗大ごみ回収を利用する: 不用品回収業者に依頼するよりも、自治体の粗大ごみ回収を利用する方が一般的に費用を抑えられます。手間はかかりますが、最も安価な処分方法の一つです。
-
自分で搬出する: 自治体の粗大ごみ回収を利用する場合、指定の集積場所まで自分で搬出することで、回収費用を抑えられる場合があります(自治体によって異なります)。
-
繁忙期を避ける: 引越しシーズン(3~4月)や年末年始などは、不用品回収業者の料金が高くなる傾向があります。時間に余裕があれば、これらの時期を避けて依頼することで費用を抑えられる可能性があります。
-
他の不用品とまとめて処分する: 不用品回収業者に依頼する場合、マットレス以外にも処分したいものがあれば、まとめて依頼することで割引を受けられる場合があります。
-
買取を検討する: まだ状態の良いマットレスであれば、リサイクルショップや不用品買取業者に買い取ってもらうことを検討しましょう。思わぬ収入になることもあります。
-
フリマアプリやネットオークションを活用する: 少し手間はかかりますが、フリマアプリやネットオークションで売却することも可能です。自分で価格を設定できるため、納得のいく価格で手放せる可能性があります。
-
自分で分解して分別する: 時間と手間はかかりますが、自分でマットレスを分解し、素材ごとに分別して廃棄することで、粗大ごみとしての処分費用を抑えることができます。ただし、安全には十分注意しましょう。
-
販売店の引き取りサービスを利用する: 新しいマットレスを購入する予定がある場合は、販売店の引き取りサービスを利用することを検討しましょう。有料の場合もありますが、自分で処分する手間を考えると割安になることもあります。
重要なのは、手間、費用、そしてマットレスの状態を総合的に考慮して、自分にとって最適な処分方法を選ぶことです。複数の方法を比較検討し、賢く処分しましょう。
地域別処分方法(例: 東京エリア)

スプリングマットレスの処分方法は、お住まいの地域によって細かなルールが異なります。特に人口の多い都市部では、独自のシステムや指定業者制度が設けられていることも少なくありません。ここでは、例として東京都内におけるスプリングマットレスの処分方法に焦点を当て、具体的なルールや指定業者の利用方法について解説します。
東京都における粗大ごみルール
東京都内では、スプリングマットレスは基本的に粗大ごみとして扱われます。粗大ごみの定義は自治体によって若干異なりますが、一般的には「一辺の長さがおおむね30センチメートルを超えるもの」とされています。
東京都内での粗大ごみ処分の基本的な流れ:
-
インターネットまたは電話で申し込む: お住まいの区市町村の粗大ごみ受付センターに、インターネットまたは電話で収集を申し込みます。
-
インターネット: 各区市町村の粗大ごみ受付センターのウェブサイトから申し込みます。24時間受付可能ですが、システムメンテナンスの時間帯は利用できません。
-
電話: 各区市町村の粗大ごみ受付センターの電話番号に連絡します。受付時間は自治体によって異なります。
-
-
手数料の確認と納付: 申し込み時に、スプリングマットレスの処分にかかる手数料と納付方法について案内があります。
-
手数料: マットレスのサイズや種類によって手数料が異なります。各区市町村の粗大ごみ処理手数料一覧で確認できます。
-
納付方法: 主に「粗大ごみ処理券(シール)」を購入して納付します。粗大ごみ処理券は、区市町村指定の取扱店(コンビニエンスストア、スーパーマーケット、郵便局など)で購入できます。
-
-
粗大ごみ処理券を貼付: 購入した粗大ごみ処理券に受付番号または氏名を記入し、マットレスの見やすい場所に貼り付けます。
-
指定された場所に排出: 収集日の朝8時までに、指定された排出場所にマットレスを出しておきます。集合住宅の場合は、管理会社などの指示に従ってください。
東京都内における注意点:
-
事前予約制: 東京都内のほとんどの区市町村で、粗大ごみの収集は事前予約制となっています。予約なしに排出しても収集されません。
-
手数料の納付が必要: スプリングマットレスの処分には、必ず手数料がかかります。無断で廃棄すると不法投棄となる場合があります。
-
解体・分解の必要性: 基本的に、スプリングマットレスはそのままの状態で収集してもらえますが、自治体によっては、運び出しが困難な大型のマットレスの場合、解体を指示されることがあります。
-
持ち込み処分: 一部の区市町村では、粗大ごみをご自身で処理施設に持ち込むことが可能です。持ち込みの場合は、事前の予約や手続きが必要となる場合があります。
東京都における指定業者の利用方法
東京都内の一部の区市町村では、一般家庭から出る粗大ごみの収集運搬を、区市町村が許可した「指定業者」が行っている場合があります。
指定業者の利用方法:
-
区市町村のウェブサイトで確認: お住まいの区市町村のウェブサイトで、粗大ごみ収集の指定業者がいるかどうかを確認します。
-
指定業者に連絡: 指定業者の連絡先が掲載されている場合は、直接業者に電話で収集を申し込みます。
-
見積もり: 業者によっては、事前に見積もりを行ってくれる場合があります。
-
収集: 約束の日時に、業者が自宅までマットレスを回収に来てくれます。
-
料金の支払い: 業者に、定められた収集運搬料金を支払います。
指定業者を利用するメリット:
-
自宅まで回収に来てくれる: 重いマットレスを自分で運び出す手間が省けます。
-
手続きが比較的簡単: 区市町村への申し込み手続きを代行してくれる業者もいます。
指定業者を利用する際の注意点:
-
料金: 指定業者による回収は、自治体の粗大ごみ回収よりも費用が高くなる場合があります。
-
業者選び: 複数の指定業者がある場合は、料金やサービス内容を比較検討しましょう。
東京都内での処分方法まとめ:
東京都内でスプリングマットレスを処分する場合、まずはお住まいの区市町村の粗大ごみルールを詳しく確認することが最も重要です。自治体のウェブサイトや広報誌などで情報を収集し、不明な点は粗大ごみ受付センターに問い合わせましょう。
ご自身の状況に合わせて、自治体の粗大ごみ回収を利用するか、指定業者に依頼するか、あるいは買取やリサイクルを検討するなど、最適な処分方法を選択してください。
スプリングマットレス処分に関する Q&A

スプリングマットレスの処分には、様々な疑問がつきものです。ここでは、よくある質問とその回答をまとめました。
Q: 粗大ごみで出せない場合は?
A: スプリングマットレスが自治体の粗大ごみとして回収してもらえない場合、いくつかの理由が考えられます。
-
自治体のルールによる制限: 一部の自治体では、スプリングマットレスのサイズや構造によっては粗大ごみとして回収していない場合があります。必ずお住まいの自治体の粗大ごみに関するルールをご確認ください。
-
運び出しの困難性: 非常に大型で重量のあるマットレスの場合、ご自身での運び出しが困難と判断され、自治体の収集員による回収が難しい場合があります。
-
解体が必要な場合: スプリングが露出しているなど、危険な状態のマットレスは、事前に解体を求められる場合があります。
粗大ごみで出せない場合の対処法:
-
不用品回収業者に依頼する: 民間の不用品回収業者は、様々な種類のマットレスに対応しており、自宅まで回収に来てくれます。
-
販売店の引き取りサービスを利用する: 新しいマットレスを購入する場合、古いマットレスの引き取りサービスを利用できる場合があります。
-
指定業者に依頼する (一部地域): お住まいの地域に粗大ごみ収集の指定業者がある場合は、そちらに依頼することも検討できます。
-
自分で処理施設に持ち込む: 一部の自治体では、自分で処理施設にマットレスを持ち込むことが可能です。事前に自治体に確認し、手続きを行いましょう。
-
リサイクルショップや買取業者に相談する: まだ状態の良いマットレスであれば、リサイクルショップや買取業者に買い取ってもらえる可能性があります。
Q: スプリングの分別は必要?
A: スプリングマットレスを処分する際のスプリングの分別は、処分方法によって異なります。
-
自治体の粗大ごみ: 多くの自治体では、スプリングマットレスをそのままの状態で粗大ごみとして回収しています。無理にスプリングを取り外す必要はありません。ただし、自治体によっては解体を指示される場合や、スプリングが露出している場合は回収不可となる場合もあります。
-
不用品回収業者: ほとんどの不用品回収業者も、スプリングマットレスをそのまま回収してくれます。
-
自分で分解・廃棄する場合: ご自身でマットレスを分解して廃棄する場合は、スプリングは金属ごみとして分別する必要があります。金属部分は鋭利なため、取り扱いには十分注意し、安全に梱包してから廃棄しましょう。
-
リサイクル業者: マットレスのリサイクルを専門に行う業者に依頼する場合は、業者の指示に従って分別が必要となる場合があります。
基本的には、無理にスプリングを分別する必要はありませんが、自治体のルールや依頼する業者の指示を必ず確認しましょう。
Q: コイル入りの処分費用は?
A: コイル入り(スプリング)マットレスの処分費用は、処分方法によって大きく異なります。
-
自治体の粗大ごみ: 一般的に、スプリングマットレスは他の粗大ごみよりも処分費用がやや高めに設定されていることが多いです。具体的な金額はお住まいの自治体の粗大ごみ処理手数料一覧をご確認ください。数百円~数千円程度が目安となります。
-
不用品回収業者: 不用品回収業者に依頼する場合、コイルの有無によって料金が大きく変わることは少ないですが、マットレスのサイズや重さ、搬出の難易度などによって料金が決定されます。3,000円~10,000円程度が目安となりますが、業者によって料金設定は大きく異なるため、複数の業者から見積もりを取ることをおすすめします。
-
販売店の引き取りサービス: 販売店によって異なりますが、無料~数千円程度で引き取ってくれる場合があります。新しいマットレスの購入が条件となることが多いです。
-
自分で分解・廃棄: ゴミ袋代程度の費用で済む場合がありますが、手間と時間がかかります。
-
買取: 状態の良いものであれば、買取価格が付き、処分費用はかかりません。
コイル入りの処分費用を抑えるポイント:
-
自治体の粗大ごみ回収を利用する: 不用品回収業者に依頼するよりも費用を抑えられることが多いです。
-
複数の業者から見積もりを取る: 不用品回収業者に依頼する場合は、料金を比較検討しましょう。
-
買取を検討する: 状態の良いものであれば、売却を検討しましょう。
-
キャンペーンや割引を利用する: 不用品回収業者によっては、キャンペーンや割引を実施している場合があります。
スプリングマットレスの処分費用は、様々な要因で変動します。事前にしっかりと情報を収集し、ご自身にとって最適な処分方法を選びましょう。